西宮市が現在、阪神・淡路大震災20年の節目を迎える来年1月に市主催で執り行う犠牲者追悼式への出席対象となる遺族のうち、10年前の2004年10月以降に住所を変えた人へ現住所を届けてほしいと呼び掛けている。
同震災の発生は1995年1月17日。市内では1146人(市ほか発表)が犠牲になった。市が追悼式を執り行うのは、2005年1月以来10年ぶり。遺族の出席を促そうと、10年前と同様に案内状の郵送を決めた。
郵送では、この10年間で対象となる遺族の住所が転居などを理由に変わり、案内状が不着になる事態を懸念。現在、ホームページや市コミュニティーFM「さくらFM」などを通じて現住所の届け出を呼び掛けている。
呼び掛けの対象となるのは、市内で震災により家族を亡くした遺族のうち、2004年10月以降に住所を変えた人。届け出は、ハガキと電話で市が受け付ける。ハガキには6項目の記入を求め、届け出る人(=遺族)は自らの住所と氏名、電話番号、震災で亡くなった人の氏名と遺族との関係を明記する。
ハガキの送付先は西宮市役所秘書・国際課(西宮市六湛寺町10-3)。電話による届け出も同課(TEL 0798-35-3437)が受け付け、問い合わせにも対応する。
式は来年1月17日、市役所南の「アミティホール」(同)で9時30分から執り行う予定。