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西宮で世界四大アーティスト・嶋本昭三遺作展-未発表作や絶筆作品も

芸術界に一大センセーショナルを巻き起こした、嶋本昭三の頭に女性を乗せた「ヘッドアート」

芸術界に一大センセーショナルを巻き起こした、嶋本昭三の頭に女性を乗せた「ヘッドアート」

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 ギャラリー「アートスペース」(西宮市甲子園口1、TEL 0798-64-5730)で7月31日より、「嶋本昭三遺作展が開催される。

瓶なげパフォーマンスをする嶋本昭三氏

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 嶋本氏は、吉原治良を筆頭に1954(昭和29)年に兵庫県芦屋市で結成された前衛芸術グループ「具体」の創設メンバー。2013年に85歳で亡くなった同氏は常々、「続けることが大事だ」と亡くなる間際まで生涯現代アーティストを貫いた。

 同氏は世界四大アーティストの一人で、信念を変えず面白いものを創り続けた芸術は国内外で評価が高い。「メールアート」(包装しない郵便物)を全世界に郵送し注目を集めた。氏のスキンヘッドをモチーフにした「ヘッドアート」が、芸術の本場イタリアのアート雑誌「Flash Art」の表紙も飾った。平和の証しとして新西宮ヨットハーバー内のキャンパスに100年かけて続けるアートが2004年、日産CMに起用された。クレーンにつられ上空から絵の具を入れたガラス瓶を落下させるパフォーマンスが話題となった。大病をした後はさらに芸術活動に拍車が掛かり、女性美アートでは全身に墨を塗った女性を和紙の上に魚拓ならぬ「女拓」を完成させた。

 氏の作品はどこの美術館で見られるかという問い合わせを多かったことがきっかけで開催に至ったという遺作展。「嶋本昭三の没後初めての遺作展。前衛芸術家として世界中で評価され続けている嶋本の未発表の作品や絶筆となる作品を含め展示しているので、昭三ワールドを身近で感じていただけるのでは」と同ギャラリー代表の嶋本ひとみさん。

 開催時間は11時~17時。入場無料。8月9日まで(6日は定休)。最終日はレセプションと「Cavellini生誕100周年パーティー」を予定する。

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