西宮市立図書館は、返却期日を3カ月過ぎた利用者へのサービスを一部制限する試みを始めた。4月から、市内11カ所の全図書館で試行している。
返却期日を3カ月過ぎた場合に、利用者は貸し出し・予約サービスを受けることができないというもの。延滞した本やCDを返却すればサービスの利用が再開可能となる。現在は3カ月を返却期日超過の区切りとしているが、今後は短くなる可能性も。
西宮市立図書館では貸し出し・予約件数が増加している一方、返却期日を超過する利用者によって他の利用者への貸し出しが滞るなど、不利益が発生していた。回転効率を上げるためにも、今回の試行に踏み切った。
「利用者からも延滞者にペナルティーを求める声が大きかった。他の利用者のためにも、期日を守ってなるべく早く返してほしい」と、西宮市立中央図書館の高橋喜一郎さん。
貸し出し・予約件数は増加しているが、返却期日を守らない利用者も多いことから、今回の試験運用が返却期日超過の抑止力となり、予約待ち時間の短縮、回転率向上への期待が高まる。本年度中に試行し、来年度から本格的に実施する予定。