西宮市北部の山口地域で撮影された写真を募集して行った「第4回 山口フォトコンテスト」の展覧会が現在、同市山口ホール(山口町下山口4)で開催されている。
「山口の自然や生活文化の魅力を再発見」「山口ホールをもっと知ってもらう」をコンセプトに、地元自治体やホールの指定管理者、市などで組織した「山口フォトコンテスト実行委員会」の主催で2012年に始まった同コンテスト。
4回目となる今回は、プロ・アマ、年齢問わず2013年1月1日以降に山口地域で撮影された写真を募集したところ、77人から137点が寄せられた。同実行委員会が写真技術や内容の楽しさを審査し、特選1点、入選3点のほか、各種特別賞16点を選出。応募全137点を展示している。
特賞に選ばれたのは「晩秋の十八丁川」で、白い川筋と落ち葉で赤く染まった岩肌が印象的な作品。その他、かやぶき屋根の民家を背景に西日を受けて赤みを帯びた柿の実を撮影した「船坂の暖色」(JA兵庫六甲賞)や、有閒川沿いの紅葉の下をハイキングするグループを撮影した「秋たけなわ」など紅葉、雪、桜といった自然の風景や田植え、祭り、運動会などの人の暮らしを伝える写真が多数並ぶ。
「熊が高くたなびく大空と実をたくさんつけた柿の木を写した写真が、山口の秋の雰囲気をよく伝えていると思った」と感想を話すのは同展を訪れた山口町在住の原歌江(うたえ)さん。「山口の自然の豊かさや四季の美しさにあらためて気づいた」とも。
展示時間は9時~17時(最終日は15時まで)。入場無料。2月23日まで。最終日は14時から各賞の表彰式が行われ、西宮の観光キャラクター「みやたん」も登場するほか、山口中学校吹奏楽部の演奏も披露される。