サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会で日本代表の初戦となる対コートジボワール戦が6月15日10時(日本時間)から開催され、西宮市内のスポーツバーでもファンらが集まり熱い声援を送った。
甲子園球場南側にある老舗スポーツバー「Joe-Guy(ジョーガイ)」(西宮市甲子園町7、TEL 0798-40-0511)には朝早くからユニホーム姿のファンが集まり、ビール片手に観戦を楽しんだ。前半16分、本田選手が日本選手の大会初ゴールを決めると店内が歓声に包まれた。店主のマッシーさんは「家で見るのも一つの楽しみ方だと思うが、こういう場所で、みんなで見るのはまた別物。喜びも悲しみも、心が一つになった分だけ気持ちの振れ幅が大きくなる。そういう体験はこういう場所でしか味わえない」とパブリックビューイングの醍醐味(だいごみ)を話す。ユニホーム姿で友人と参加していた市内在住の黒木唯さんは「みんなで見ているから感情が倍増する。残り試合もみんなで応援したい」と意気込む。
阪急西宮北口駅北側のスポーツバー「CBGB(シビジビ)」(西宮市甲風園1、TEL 0798-67-5838)も試合開始約1時間前からオープン。常連客から子ども連れまでが5台のスクリーンでプレーを観戦。攻守が切り替わる度に声援と悲鳴が交錯。試合終了時には大きなため息に包まれた。店主の奥川明さんは「阪神を愛してやまない俺だけど今日だけは阪神が負けても日本代表には勝ってほしいと必死で応援した。負けてしまってショックでしゃべれません」と落胆の色を隠しきれない様子。「まだ終わったわけじゃないので、次のギリシャ戦も、みんなで気合入れて応援しよう」と呼び掛ける。
両店ともに6月20日7時~の日本対ギリシャ戦、6月25日5時~の日本対コロンビア戦もパブリックビューイングを行う。予約も可能。