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西宮の中国料理店「青椒」が30周年-「修業時代」の終了宣言、新境地へ

テーブルを一つずつ回りゲストをもてなす内野緊さん(写真左)。3月5日・6日、開店30周年を記念して開いたパーティー「ANNIVERSARY 30TH」で

テーブルを一つずつ回りゲストをもてなす内野緊さん(写真左)。3月5日・6日、開店30周年を記念して開いたパーティー「ANNIVERSARY 30TH」で

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 西宮東口商店街の伝統中国料理店「青椒(ぴーまん)」(西宮市松原町、TEL 0798-22-9849)が開店30周年を迎えた。

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 1984(昭和59)年にオープンした同店。店舗面積は40坪で、席数は36席。現在、オーナーシェフを務める内野緊さんの妻・明美さんが母親と共に家庭料理店「ぴーまん」の屋号で阪神西宮東口駅(2001年廃止)とJR西ノ宮駅(現在の西宮駅)を結ぶ商店街「西宮東口商店街」の一角にのれんを掲げた。後に緊さんがオーナーへ就任。屋号を漢字で「青椒(ぴーまん)」に改め、創作中国料理店に衣替えした。

 緊さんは「屋号は親しみやすさと覚えやすさから名付けたもの。空の中身をお客さまに埋めていただきたいという意図もあった」と振り返る。

 メニューは中国伝統料理がベース。独自の調味料を用いるとともに四川や広東、北京、上海、山東などの各地方から「おいしいと感じた料理を取り入れてきた」(緊さん)という。口コミで客を増やし、現在では洋の東西を問わず他店の料理人自らが接待に使う店として知られるようになるなど、西宮の名店としての評価を獲得している。

 3月5日・6日には、開店30周年記念パーティー「ANNIVERSARY 30TH」を開催。30年の集大成として前菜からメーン料理、デザートまで全8品の30周年記念のコース料理を提供。同店から招待されたゲスト約60人が料理に舌鼓を打ちながらパーティーを楽しんだ。価格は5,000円。

 「子どもだったお客さまが親世代になり、再び子どもを連れて来店してくれる姿に触れることもある」とうれしそうに話す緊さん。「30周年を迎えたことで修業時代には一区切りをつけたい。これからが料理人としてのスタート地点。自分の生きざまが皿の上に乗るのだという思いで、料理の道に全力を注ぎたい」と意気込む。

 営業時間は11時30分~13時30分、17時30分~21時30分。水曜定休。日曜・祝日は夜のみ営業。

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