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西宮・鳴尾で「おんがく楽団」体験会 親子で本物の楽器に挑戦

楽器に触れ笑顔を見せる参加者と「おんがく楽団 in 阪神間」代表の石田佑美子さん(左)

楽器に触れ笑顔を見せる参加者と「おんがく楽団 in 阪神間」代表の石田佑美子さん(左)

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 「おんがく楽団 in 阪神間」の春休み特別体験会が3月26日、鳴尾公民館(西宮市鳴尾町)で開催される。

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 同楽団は昨年10月、主に西宮市と神戸市を拠点に活動を開始。核家族が増えている中、「音楽でコミュニティーを作りたい」という思いで、西宮市内でピアノ教室を主宰する石田佑美子さんが立ち上げた。プロとして活躍する現役の演奏家や指導者らと共に運営。これまでに芦屋でのクリスマスコンサートやウクライナからの避難者との国際交流イベントなどを開いてきた。

 月2回活動し、対象は未就園児から12歳くらいまで。親子で共に参加できる内容が基本。子どもが興味を示した楽器に挑戦してもらい、皆で音を鳴らしたり、作曲したり、音楽を自由な視点で楽しむ体験の場を提供。「小さい頃から本物を体験してほしい」という思いで、ピアノ、バイオリン、クラリネット、フルート、トロンボーン、打楽器などの楽器を常備する。

 楽譜が読めなくても参加しやすいように工夫し、絵本などでイメージを広げ、思いついたことを発表。皆で承認し合って、曲作りをしていく。楽器を片付ける時には、上の年齢の子が幼い子に優しく指導する場面も見られるという。

 石田さんは「小学2年生の頃に、突然目の病を患い失明する可能性があると告げられた。希望をなくしていた時に、両親が音楽を与えてくれた。音楽を通して自分の感情を表現し、生きる勇気をもらった。これからは社会への恩返しとして、親子で夢中になれる時間と場所を提供していきたい。この夏からは鳴尾で音楽を軸とした学童保育もオープンする予定」と話す。

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