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関学ラグビー部、「関西制覇」へ再出発 春季トーナメント開幕へ

主将を務める坂原春光さん

主将を務める坂原春光さん

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 2022年度関西大学春季トーナメント戦が5月15日、開幕する。関西学院大学(西宮市上ヶ原一番町)ラグビー部は「関西制覇」を目標に掲げ、戦いに挑む。

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 同部は創部20年目の1947(昭和22)年に初めて関西制覇を達成すると、同年に全国優勝。以降5年連続で関西王者に君臨し続けるなど、輝かしい成績を誇る古豪。近年では現在チームを率いる小樋山樹監督が、現役選手として在籍した2008(平成20)年に51年ぶりの関西制覇。その翌年と2014(平成26)年には関西大学ラグビーリーグ戦を全勝優勝するなど、古豪復活の兆しを見せている。

 主将を務める坂原春光さん(4年)は強豪・東海大仰星高校出身。高校時代は全国大会へ2度出場し、2018(平成30)年には全国優勝を経験している。高校3年時には主将を任せられるほどの実力の持ち主だが、「関東の大学の方がラグビーのレベルは高い。でも、関学ラグビー部は学生主体。そこに魅力を感じた。自分たちで考えてなる日本一にこそ意味がある」と、関西に残った理由を語った。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大以降、大学が独自に定めた厳しい感染症予防ルールを徹底したことで、十分な練習量の確保が難しい日々が続く。「他のチームもコロナ禍なのは一緒。理由にはできない」と坂原さんは悔しさをにじませる。昨年9月に開幕したリーグ戦では0勝7敗で8位、Aリーグ最下位に喫した。

 「コロナ禍になり、新入生や部員同士でのコミュニケーションが密に取れず、結果的に一体感が欠け、一戦に懸ける思いが足りていなかった。その反省から、今年は4年生全員でチームスローガンを『BOND』に決めた。目標も昨年は『日本一』だったが、試合に出ているメンバーとそうじゃない選手との差を感じていた。まずは『関西制覇』。チーム全員が秋に向けて、春のトーナメント戦で、まずは関西優勝を目指す」

 4月19日には、新入部員28人が仲間に加わったことを発表した同大ラグビー部。最下位から頂点へ駆け上がるため、力いっぱい体をぶつけ合い、日々鍛錬が続く。

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