西宮コミュニティ放送(愛称:さくらFM、78.7MHz、西宮市池田町9)が1月9日から12日にかけて、78.7時間にわたり連続生放送する。期間中50以上の番組が放送され、そのうち20以上は今回の企画のための特別番組で番組の担当者だけでものべ100人以上が出演する。
「災害時における市民への情報伝達と安心・安全の確保」をコンセプトに1998年3月に開局して今年で15周年を迎える同局。「78.7時間ラジオ~銀色の波の数だけ抱きしめて~」と題し、同局の周波数にちなんで78.7時間(78時間42分)にわたり連続生放送する(一部収録)。
「78.7時間の連続放送を実施する事それ自体が『防災』」と話すのは同局チーフディレクターの山内さん。期間中は通常編成の放送番組に加え、深夜帯など通常は音楽放送の時間帯に特別番組を放送する。「東日本大震災を機に西宮市内でも津波避難ビルの指定が整備されつつあり、南海トラフ地震への備えも求められている現在、『災害発生時に本当に24時間態勢で放送できるのか』という問いに対して、『やります』ではなく『できます』と自信を持って言えるためにはどうすればいいのか?その答えを導くために今回の連続放送を企画した」と抱負を語る。
「防災」「コラボレーション」をキーワードにした特別番組の編成は、番組担当者の自発的な参加を促すため局内で公募したものの中から採用。10日未明~早朝にかけて行われる西宮神社での福男抽選会や開門神事を中継するほか、東北の被災地支援活動の紹介や、「阪神・淡路大震災メモリアルコンサート2014」の完全生中継などを予定している。「普段は別番組を担当するパーソナリティー同志のコラボレーション番組が実現する。この時しか聴けない企画が多数なので、ぜひ聴いてほしい」と呼び掛ける。
放送時間は9日12時15分~12日18時57分。PCやスマートフォンでも視聴できる。