西宮市は8月1日、大学生と市内企業のマッチングを目的とした就職支援サイト「サクラナビ」をリニューアルした。
2013年10月に西宮商工会議所が立ち上げた同サイト。学生と市内の企業のマッチングを目的に市内企業を紹介してきたがアクセス数が伸びず、十分な結果が得られなかった。今回のリニューアルから同市が運営を引き継ぎ、「市内企業や市の魅力を感じてもらえるサイト」を目指して内容を刷新。新しいスタートを切った。
内容は、特徴ごとに検索が可能な「企業を見つける」、イルカの調教師など在職者人口が少ない職業の人を紹介する「どうやってその職に?」や、一見何をしているか分からない人の職業の人を紹介する「アナタ、何者?」、「わんらんく上の西宮」「西宮おもてなしスポット」「市長の人生相談」など。企画・取材には公募で集まった市内在学または在住の大学生10人が加わり、学生目線を意識した情報発信を目指す。
学生と意見交換を行った今村岳司市長は「現在、市内大学に在学する3万人以上の学生に対して十分な情報発信ができていないという課題がある。問題解決のフックとしてサクラナビに期待したい」と意欲を見せる。
市内在住で運営に参加する大阪経済大学3年生の黒瀬徳洋さんは「企業の情報が少なく給与や待遇など表面的な情報ばかりが出回っていて、学生と企業の間にギャップを感じる。サイトを通じて企業の内面を届けたい」と意気込む。