甲子園球場(西宮市甲子園町)で11月10日、市内の小学生4700人を一堂に集め「西宮市小学校連合体育大会」が行われた。
初開催は1957(昭和32)年。56回目になる今年は、市立40小学校と特別支援学校1校の児童計4772人が参加し10時から4時間にわたり練習の成果を披露した。
全員が取り組んだ徒手・組み立て体操では、市内を4つに分けたブロックごとに異なるテーマを演技で表現。見せ場となる4段のピラミッドが成功すると、観客席からは歓声や拍手が沸き起こった。
フィナーレの「宮っ子タイム」では、同じく全員が「宮っ子ダンス」を披露。武庫川女子大学バトン・チアリーディング部の学生と共に踊り、同大会を締めくくった。
参加した児童からは「応援しすぎて声がかれてしまった」「出番まではとても緊張していたが、いざグラウンドに立つと吹っ切れた。球場の芝生はふかふかしていて、とても気持ち良かった」「違うブロックの組み立て体操を見て、感動した」などと満足げな様子。「自分は市外で育ったので、甲子園の土を踏める西宮の子どもがうらやましい」という保護者の声もあった。
「甲子園の土を踏んだ経験が西宮市民としての誇りと心の財産になれば」と同大会委員長の田近敏之さん。閉会式で「甲子園の土の感触、芝の感触、スタンドに響いた大きな声援を心に刻んで一生の宝物にしてほしい」と児童に呼び掛けた。