西宮の食品加工メーカー「伊藤ハム」(西宮市高畑町)が現在、ロングセラー商品「ポールウインナー」のテレビCMを18年ぶりに放映している。
セロハン包装のスティック型ソーセージとして1934(昭和9)年に発売された同商品。保存期間の長さと加熱がいらない利点から、関西地区を中心に売り上げを伸ばした。
高度成長期から1990年代にかけては、学校給食が広く採用。子どもが火付け役となってファンを増やし、関西では商品名の「ポールウインナー」が同様のソーセージを代表する一般名詞として使われるほどの知名度を誇る。発売から80年以上になる現在も、同地区を中心に年間1億本の販売数があるという。
18年ぶりに制作したテレビCMは、同商品の歴史を振り返る「歴史編」など4パターンを用意。ポールウインナーのキャラクター「Mr.ポール」が登場し、関西弁で視聴者に語り掛ける。
同社販売推進部の渡部弘一部長は「当商品は関西の『ソウルフード』。引き続きご愛顧いただければ」と話す。
近畿2府4県で、9月・10月の合わせて20日間放映される。