西宮を流れる夙川河川敷で現在、こいのぼりが泳ぐ様子が見られる。
1995年に初めて飾り付けられたこいのぼり。同年1月の阪神淡路大震災で被害に遭った市立香櫨園小学校(西宮市川西町)へ通う児童らを慰めようと、約500旒(りゅう)を静岡県のボランティア組織が贈った。飾り付けは地元住民らが担当している。
こいのぼりは、阪急夙川駅付近から同市南部を東西に走る道路・臨港線の「浜夙川橋」にかけ約1.7キロの川沿い各所に点在。合わせて約250旒が川をまたぐように泳いでおり、両岸の遊歩道を散策する人らの目を楽しませている。
飾り付けを担当している香櫨園親の会代表の竹中高徳さんは「近年隣近所の関係が希薄化しているが、日頃から地元住民でつながりをもっていれば、いざという時も助けあえるので、これからも続けていきたい」と話す。
飾り付けは5月17日まで。