西宮の酒造メーカー「日本盛」(西宮市用海町)が2月25日、生原酒のボトル缶2種類を業界で初めて売り出す。
生原酒は製造後、加熱処理(火入れ)や希釈(割り水)を行わない酒のこと。品質管理の難しさから一般への流通は制約が多いとされ、同社でも提供は駅ナカ店や工場併設店など直営店での対面販売に限ってきた。
ボトル缶の発売は業界初。安定した品質を高いレベルで保持できる金属製ボトル缶の採用と専用充てん設備の新設で、長期にわたる流通を可能にした。常温での賞味期間は約8カ月間。家庭でも手軽に生原酒を味わえるほか、ボトル缶は開栓したふたを再び閉めて携帯できることから、旅行やアウトドアといったシーンでの利用も見込む。
発売するボトル缶は本醸造と大吟醸の2種類。容量は各200ミリリットルで、いずれも缶ならではの金属的な質感が生きるパッケージデザインに仕上げた。価格は本醸造=260円(税別)、大吟醸=320円(同)。