えびす宮の総本社にあたる西宮神社(西宮市社家町1)で1月10日午前6時、表大門から230メートル先の本殿への一番乗りを目指す新年恒例の神事「福男選び」が行われた。見事今年の「一番福」に輝いたのは兵庫県尼崎市在住の大学生、京田世紀さん(19)。
西宮えびす独自の伝統行事として江戸時代に始まったといわれる「十日戎(えびす)開門神事福男選び」。午前6時に表大門が開かれ、福男を目指す5,000人が一斉に本殿目指して猛ダッシュした。
開門早々バランスを崩し転倒者が相次ぐ中、見事最初に本殿に到着し「一番福」に輝いたのは尼崎市在住、同志社大生の京田世紀さん。京田さんには西宮神社から福を呼び込む認定証・御神像・副賞と特別の法被が授与された。その後、「二番福」の大阪堺市の畑中悠志さん(19)、「三番福」の西宮市在住の岸本貴文さん(18)を加えた福男3人による鏡開きが行われ、参拝者にお神酒が振る舞われた。
一番福に輝いた京田さんは「自分が一番福になれるとは思っていなかった。みんなが楽しんで笑って過ごせる一年になってほしい」と喜びの声を発した。