![武庫川団地内にあるショッピングセンター「メルカードむこがわ」に展示されている高須「生活川柳」の入選作品](https://images.keizai.biz/nishinomiya_keizai/headline/1449560694_photo.jpg)
西宮・武庫川団地内にあるショッピングセンター「メルカードむこがわ」(西宮市高須町1)で現在、「高須『生活川柳』入選作」の展示が行われている。
「生活川柳」が始まったのは2009年。同団地への入居が始まって30年になることを記念する事業の一環として、同団地自治会の肝いりで作品を募集した。2010年からは高須自治協議会が継承し、毎年募集を続けている。
7回目となる今年は、9月から10月にかけて高須町全世帯に応募用紙を配布。新たな作品を募集したところ、約250句の応募があった。入選は「高須大賞」3句と「優秀賞」30句の計33句。入選作をショッピングセンター内の通路に展示している。
入選作は高齢者の句作と見られるものが中心。「次の世が あれば知らすと 逝った友」「定年で 次の仕事は 親介護」など身につまされる作品がある一方で、「なんでやの 不景気なのに よう肥える」「今の世は 隣の芝生も 青くない」など世情をユーモラスにひねった作品も見受けられる。
「今年は全体的にレベルが高かった」と同協議会の橋本宗樹会長。「川柳は文化事業で、準備や参加にも体力を使う祭りなどと異なり誰でも参加できる。川柳がこの町を見つめ直してもらえるきっかけになれば」と話す。
展示は12月13日まで。