西宮市北部の船坂地域で開催されている「西宮船坂ビエンナーレ2014」の最終日が11月23日と迫り佳境を迎えている。
ビエンナーレは「2年に1回開かれる美術展覧会」の意。段々畑や古民家など、里山の原風景が残る船坂地域の活性化を目的に2010年から隔年で開催。前回開催の2012年には期間中に2万人以上の来場者が訪れ、自然と現代アートを体験した。
3回目となる今回は2010年に廃校となった旧船坂小学校木造校舎を中心に、かやぶきの古民家、棚田など船坂の街一体を舞台に、船坂産のモウソウダケの表面にさまざまな色のアクリル絵の具を何層にも塗り重ね、彫刻刀で削った「虹色の竹」や古民家の居間に半分を鉛筆で黒く塗られたキャンバスを置いた「光」など公募で集まった国内外のアーティスト24組の現代アートを展示する。
イベントを主催する船坂里山芸術推進委員会の池田壱和さんは「船坂をなんとか元気づけたいという気持ちで活動している。アーティストが船坂に泊まり込んで、地域ボランティアと協力して作った船坂ならではのアートを通じて、船坂の豊かな自然と温かい人柄を感じてもらえれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~16時。11月23日まで。入場料は500円(中学生以下無料)。