JR甲子園口ほんわか商店街(西宮市甲子園口)で11月1日から、店主が先生となって「得する街のゼミナール(通称まちゼミ)」が開催される。
「まちゼミ」は商店街の店主が講師となり、プロならではの専門的な知識や情報、コツを無料で教える少人数制のミニ講座。まちおこしイベントとして2002年に愛知県岡崎市で実施されて以降、商店街活性化の取り組みとして全国的な広がりを見せている。
今回、同商店街の振興策として実施するため実行委員会を立ち上げ、発祥地の岡崎まちゼミの会代表の松井洋一郎さんを招き2回の研修を行うなどの準備を進め、実際に実施店舗を募ったところ18店が参加。全21講座を開く。
家電店の店主が話題の4Kテレビについて詳しく解説する「4Kって何?」のほか、お好み焼き店で開く「そばめしの作り方」、ライブバーのマスターによる「ビートルズの名曲を本物っぽく弾くためのギター弾き語り講座」など「きれい」「健康」「作る」「学ぶ」「食べる」の5つのテーマに沿った21講座を延べ62回開く。
各講座1~2時間程度で定員は5人~10人程度。「まちゼミ」の共通ルールとして、講座の中では一切の販売・勧誘行為は行わない。
「人から始まるプロセスでやがてはまちがにぎわうという小さな喜びを積み上げていきたい」と実行委員の浅野さん。「品ぞろえや利便性ではなく商店街の魅力は人。受講をきっかけに大型店と違う個人の商店の魅力を知ってもらえれば」と参加を呼び掛ける。
受講料は無料だが一部講座は材料費などの実費が必要。申し込み・問い合わせは各店が直接電話で受け付け、定員に達し次第締め切る。11月30日まで。