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西宮・夙川に「震災こいのぼり」、今年も泳ぐ-20回目の夏待ちわび

初夏を思わせる青空の下、飾り付けられたこいのぼり。西宮市を流れる夙川で(写真提供=西宮市)

初夏を思わせる青空の下、飾り付けられたこいのぼり。西宮市を流れる夙川で(写真提供=西宮市)

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 西宮市内を流れる夙川で現在、こどもの日(端午の節句)にちなんで地元住民らが飾り付けたこいのぼりが泳ぐ様子が見られる。

遠く甲山を背に流れる夙川へ飾り付けられたこいのぼり

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 こいのぼりが初めて飾り付けられたのは1995年。同年1月の阪神淡路大震災で被害に遭った市立香櫨園小学校(西宮市川西町)へ通う児童らを慰めようと、約500旒(りゅう)を静岡県のボランティア組織が贈った。傷みが目立ち始めた2010年には、毎年の飾り付けを担当していた地元住民の呼び掛けに静岡県が協力。新たに2300旒余りが集まった。20年目を迎えた現在では大型連休中の風物詩として定着。両岸の遊歩道を散策する人らの目を楽しませている。

 こいのぼりの飾り付けは今年も地元住民らが担当。阪急夙川駅付近から市南部を東西に走る道路・臨港線の「浜夙川橋」にかけ約1.7キロの川沿い各所でこいのぼり合わせて250旒ほどを川をまたぐように張ったロープへ取り付けた。取材日の5月2日は、6日の立夏を前に初夏を思わせる陽気。西宮に近い大阪では最高気温が24.9度まで上がった。天候は快晴。新緑がもえ始めた桜並木を揺らす浜風(南西の風)が吹き渡る中、一杯に体をふくらませたこいのぼりが夏を待ちわびるようにはためく様子が見られた。

 飾り付けは今月18日まで。

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