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西宮から全国へ-小学生の登下校安心サービスがキッズデザイン賞

児童が小学校の校門を通過した時に保護者にメールで通知するサービス「登下校ミマモルメ」が「第8回 キッズデザイン賞」を受賞した。

児童が小学校の校門を通過した時に保護者にメールで通知するサービス「登下校ミマモルメ」が「第8回 キッズデザイン賞」を受賞した。

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 阪神電気鉄道が提供するメールサービス「登下校ミマモルメ」(以下「ミマモルメ」)が8月4日、NPO法人キッズデザイン協議会の「第8回 キッズデザイン賞」を受賞した。

児童が校門を通過した時に保護者にメールが配信される

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 ミマモルメは、ICタグを携帯した小学生が登下校時に校門に設置されたエリアを通過すると、自動的に保護者に校門通過情報をメールで配信するサービス。西宮市の公立小学校で試験導入され、短期間でで全国に広まった。西宮市では現在36校が導入しており、保護者にとってよく知られたサービスとなっている。

 これまでにも登下校を知らせる既存のサービスは多数あったものの、予算やPTA会費の捻出がネックにならない様、工事初期・メンテナンス費用を同社が負担、保護者からの問い合わせを受けるサポートセンター体制や、タッチ忘れの無いハンズフリーICタグの採用、月額360円の料金設定など導入しやすさに注力。緊急メール連絡網サービスは学校が加入すれば保護者は無料で提供される仕様で、未加入の家庭にも一斉メールが送付される。学校と保護者に受け入れられ、口コミで広まり、2014年7月1日現在で導入は、全国14都府県、430校、9万2000人を数える。

 ミマモルメは、「PiTaPa」ICカードに「あんしんグーパス」で改札機を通過情報が保護者にメール配信される技術を発展させたもの。保護者から寄せられた感謝の便りが多く、社会に貢献している事業だと確信し同社が、広く利用できる様にとサービス提供を始めた。開発者自身も、小学生の子を持つ親であったことから、公立小学校の複雑な構造をどうすれば、導入されやすいか等、学校と保護者の目線でサービスを考えた事が功を奏したという。

 西宮市在住で小学生2児の母親は「子どもの帰りが遅くても学校にまだ居るかどうかが分かるのがうれしい。集団登校できなかった時はメールが入ることで無事についたことが分かるから安心。『きょうだい割引』で料金が安くなるのもうれしい」と感想を話す。

 「安心をお届けすることで学校・自治体・保護者の皆さまに喜んでほしいという思いで提供を始めた。保護者の方からご卒業と共に多くの感謝の手紙を頂き、サービスの向上と新規開発の励みになっている」と営業企画担当者。高齢者向け、GPS搭載型などの新サービスも検討するなど、今後の貢献事業にも意欲をのぞかせた。

 詳細は同社ホームページで確認できる。

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