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西宮神社で日本古来の風習「十三夜観月祭」

芦屋を本拠とする女人舞楽「原笙会」の「厳島五常楽」の奉納

芦屋を本拠とする女人舞楽「原笙会」の「厳島五常楽」の奉納

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 西宮神社(西宮市社家町)で10月18日、8月の十五夜に対して旧暦の9月十三夜に当たることから、日本古来の風習でもある「十三夜観月祭」が行われた。

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 境内が暗闇に包まれる18時、本殿で萩、キキョウなどの秋の七草、月見団子などが供えられ、厳粛に神事が執り行われた。

 祭典後の奉納では、芦屋に本拠を置く女人舞楽「原笙会」のメンバーが舞「厳島五常楽」を舞った。同作は唐の太宗(在位627~650年)の作ともいわれ、人間の行うべき仁義礼智信の5つの徳を五音(ごいん)に当てはめたというもので、西宮神社ともゆかりのある「一遍上人絵伝」の中にも登場しているという。

 十三夜観月祭について、同社の吉井良英権宮司は「中秋の名月(十五夜)は中国から伝わった風習でもあり、この十三夜に浮かぶ月を見る風習は日本独自のもの」と話す。

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